【コラムPTOT4】運動神経、大径、有髄
PT(理学療法士)・OT(作業療法士)学生の勉強に役立つ情報をお送りします。
国家試験の勉強は、ただ問題を解くだけではなく、選択肢を1つ1つしっかり理解し、暗記することが重要です。
今回は、関連する2つの選択肢をまとめて整理します。
■ 国家試験 PT・OT共通
45P61 より
× 2.大径の運動神経線維は無髄線維である。
× 4.有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が遅い。
この2つは、どちらも「神経伝導速度」の理解で解けます。
■ まず結論
大径の神経線維ほど伝導速度は速い。
そして運動神経線維の多くは有髄線維です。
したがって、
選択肢2
「大径の運動神経線維は無髄線維である」
→ 誤り
選択肢4
「有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が遅い」
→ 誤り
となります。
■ なぜ太い神経ほど速いのか?
神経の中を電気信号が進むとき、細い線維より太い線維のほうが内部抵抗が小さくなります。
イメージすると、
細い道 → 渋滞しやすい
太い道 → 流れやすい
そのため、太い神経線維ほど電気信号が速く伝わります。
■ 有髄神経はさらに速い
有髄神経には髄鞘(ミエリン鞘)があり、電気が漏れにくくなっています。
さらに、ランヴィエ絞輪から絞輪へ飛びながら進む
跳躍伝導
が起こるため、非常に速く伝導できます。
つまり、
細い無髄神経 < 太い無髄神経 < 細い有髄神経 < 太い有髄神経
のイメージです。
■ 運動神経はどうか?
骨格筋を動かす運動神経(α運動ニューロン)は、
・太い
・有髄
・伝導速度が速い
という特徴があります。
筋肉を素早く正確に動かす必要があるためです。
■ この問題はこう考える
【選択肢2】
「大径の運動神経線維は無髄線維である」
大径+運動神経
→ むしろ有髄で速い神経
よって誤り。
【選択肢4】
「有髄線維は直径が大きいほど伝導速度が遅い」
直径が大きいほど速い。
よって誤り。
■ まとめ(ここだけ覚える)
・太い神経ほど速い
・有髄神経は速い
・運動神経は太くて有髄
これが瞬時に出れば、類似問題で迷いません。
