【コラムPTOT27】教科書・参考書を書き写しても、成績は伸びません
学生さんのノートを見せてもらうと、とても詳しく書かれていることがあります。
一見すると、勉強しているように見えます。
しかし、よく見ると、教科書や参考書の内容が、そのまま書き写されているだけ、ということも少なくありません。
そこで質問してみます。
「糖尿病って、どんな病気?」
「なぜ腎不全ではカリウムが高くなるの?」
「クレアチニンって何?」
すると、基本的なことが説明できない。
これは決して珍しいことではありません。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
それは、「書くこと」が目的になってしまっているからです。
勉強の目的は、ノートを完成させることではありません。
知識を理解し、整理し、定着させることです。
例えば、教科書や参考書をそのままノートに写す。
確かに時間はかかります。
頑張ったという達成感もあります。
「勉強した」という気持ちにもなるでしょう。
でも、書き終えたあとに、
「結局、このページで一番大事なことは何?」
と聞かれて答えられなければ、その勉強は十分とは言えません。
私は学生さんを指導するとき、問題を解いた後に解説を行い、「本当に重要なポイントだけ」をノートに書いてもらいます。
そして、
「一人で勉強するときも、同じようにやってください。」
と伝えています。
最初は多くの学生さんが苦労します。
「何がポイントなのか分かりません。」
という声もよく聞きます。
でも、それこそが勉強なのです。
教科書は知識を教えてくれます。
しかし、「何が重要なのか」を考え、整理する作業は、自分でしかできません。
国家試験で合格する人は、教科書を丸暗記した人ではありません。
重要な知識を整理し、理解し、それを説明できるようになった人です。
だから私は、ノートを書くこと自体を否定しているわけではありません。
むしろ、ノートはとても大切だと思っています。
ただし、そのノートが「教科書や参考書のコピー」になっていないか。
「自分の頭を整理するためのノート」になっているか。
そこが大きな違いです。
ノートは、先生や親に見せるためのものでも、誰かに評価してもらうためのものでもありません。
未来の自分が見返したときに、
「ああ、ここがポイントだったな。」
と思い出せるノートこそ、本当に価値のあるノートです。
時間をかけてノートを完成させることよりも、
「今日は、この一つが理解できた。」
そう言える勉強を積み重ねていきましょう。
その積み重ねが、国家試験の合格につながり、さらに臨床で患者さんを支える力にもつながっていくと、私は考えています。
徳山オフィスでは、PT・OT学生を対象に、国家試験対策や定期試験対策だけでなく、「勉強のやり方」そのものもサポートしています。
「頑張っているのに結果が出ない。」
「勉強法を見直したい。」
そんな方は、お気軽にご相談ください。
