【コラムPTOT28】「調べる力」が大切
勉強が苦手な学生さんを見ていて、共通して感じることがあります。
それは、とにかく調べないことです。
授業プリントを解いていて分からないところがあっても、そのまま。
先輩からもらったプリントの答えを見ても、そのまま。
私が説明しても、聞いただけで終わってしまう。
これでは、なかなか知識は定着しません。
私は学生さんと勉強するとき、分からないことや少しでも気になることがあれば、その場ですぐに調べます。
教科書、問題集、グーグル、そして生成AI。
今は、調べる手段がたくさんあります。
例えば、学校のプリントや先輩からもらった資料に答えが書いてあっても、「本当に合っているのかな?」と思ったら、必ず教科書や参考書で確認します。
実際に、先輩がまとめたプリントや資料の中には、間違っているものや説明が不十分なものもあります。
市販の問題集でさえ、間違っていることがあります。
だから私は、「書いてあるから正しい」とは考えません。
自分で確認して、納得する。
この作業をとても大切にしています。
一方で、成績が伸び悩む学生さんは、「先生が言ったから」「先輩のプリントに書いてあるから」と、そのまま受け入れてしまうことが少なくありません。
でも、もしそれが間違っていたらどうなるでしょうか。
先生だって人間ですから、間違えることもあります。
だからこそ、「自分で確かめる」という姿勢が必要なのです。
私は、勉強とは答えをもらうことではなく、答えにたどり着く過程だと思っています。
教科書を開く。
参考書を見る。
複数の資料を見比べる。
そうやって自分で手を動かして調べた時間は、そのまま自分の力になります。
逆に、与えてもらっただけの知識は、驚くほど簡単に忘れてしまいます。
鳥のひなが口を開けて親鳥からエサをもらうように、「答えだけください」という勉強では、学力は育ちません。
もう一つ気になるのは、「他人や環境のせい」にしてしまうことです。
「教科書が分かりにくい。」
「授業プリントが見にくい。」
「学校の先生の説明が分からない。」
「プリントの問題が多すぎる。」
「先輩からもらったプリントの答えが怪しい。」
もちろん、そう感じることはあるでしょう。
でも、私はいつも思います。
「だから、何?」
「そして、どうするの?」
教科書が分かりにくいなら、自分で調べればいい。
プリントが見にくいなら、自分で整理すればいい。
答えが怪しいなら、自分で確認すればいい。
それが勉強です。
勉強とは、「自分で分からないことを解決する力」を身につけることでもあります。
高校生の頃、英単語が分からなければ辞書を引きませんでしたか?
あの習慣と同じです。
分からない。
だから調べる。
この繰り返しが、「調べる力」を育てます。
そして、その力は国家試験だけでなく、理学療法士・作業療法士になってからも必要になります。
新しい疾患や治療法、ガイドラインを学び続けるためには、「自分で調べる力」が欠かせません。
つまり、「調べる力」は、一生使える力なのです。
もし今、「なかなか成績が伸びない」と感じているなら、一度、自分に問いかけてみてください。
「今日は、自分で何回調べましたか?」
その回数が増えるほど、あなたの知識は確実に深くなっていきます。
