【コラムPTOT11】国家試験対策で一番危ない「問題の丸暗記」
国家試験対策で最も危険な勉強法は何だと思いますか?
私は「問題の丸暗記」だと考えています。
もちろん、最初から問題を丸暗記しようと思って勉強している人は少ないでしょう。
しかし、何度も同じ問題を解いているうちに、気づかないうちに問題や答えを覚えてしまい、
「解けた!」
「理解できた!」
と思い込んでしまうことがあります。
実際の指導でも、
・同じ問題なら解ける
・少し聞き方が変わると解けない
・選択肢の順番が変わると迷う
というケースを何度も見てきました。
これは知識が身についているのではなく、「問題を覚えている状態」です。
例えば、小脳脚。
小脳脚とは、小脳と脳幹(中脳・橋・延髄)を連絡する神経線維の束です。
そして、
・上小脳脚:中脳と小脳を連結する
・中小脳脚:橋と小脳を連結する
・下小脳脚:延髄と小脳を連結する
という知識を理解していれば、問題の形が変わっても解くことができます。
しかし、
「この問題の答えは4番だった」
「中脳という言葉が正解だった気がする」
という曖昧な記憶だけが残っていると、次に問題を解くときも、その記憶を頼りになんとなく選んでしまいます。
これが非常に危険です。
国家試験では、過去問とまったく同じ問題はほとんど出ません。
出るのは「似た問題」です。
だからこそ大切なのは、
答えを覚えることではなく、
問題を解いた後に知識を整理し、
「なぜそうなるのか」
を説明できるレベルまで理解することです。
問題が変わっても解ける人は、答えを覚えている人ではありません。
根拠や理由を理解している人です。
問題が解けたかどうかよりも、
「なぜその答えになるのかを説明できるか」
を大切にしてみてください。
それが本当の実力につながり、国家試験本番で力を発揮できる学習法だと思います。
